ヤクルトではガラクトオリゴ糖を「オリゴメイト」という名称で製品化しているため、公式サイトでも詳しい解説がされています。
ヤクルト薬品工業株式会社の公式サイトでは次のように解説しています。
牛乳中に含まれる乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させて製造されるガラクトオリゴ糖です。
„母乳中“に含まれる4′-ガラクトシルラクトースを主成分とし、2~5糖のガラクトオリゴ糖が混在しています。
ほかに乳糖および単糖類を含んでいます。腸内の有用菌であるビフィズス菌および乳酸菌の増殖を促進させます。
ヤクルト中央研究所の公式サイトではガラクトオリゴ糖に関する研究報告が公開されています。以下はその一つです。
ヤクルト中央研究所の公式サイトでは、その機能性について「難う蝕性」も挙げていますが、その裏付けとなる研究報告の記載はありませんでした。
ヤクルトの公式サイトでは主に腸内フローラに関わる研究報告が多くなっていますがそれ以外のものを紹介します。
2008年「ガラクトオリゴ糖がマウスの免疫系に与える影響」『日本栄養・食糧学会誌 Vol.61 No.2』79-88頁
ガラクトオリゴ糖をマウスに投与することで腸管免疫賦活(ふかつ)効果とアレルギー抑制効果が示されたものです。
腸管免疫系の影響は病原菌の腸管粘膜からの侵入阻止,毒素の中和,アレルゲンの侵入阻止などを担う抗体
である「IgA」と呼ばれるものを調べています。
また、アレルギー抑制に関してはアレルギー性鼻炎を発症しているマウスを使用したものなので、
花粉症による鼻炎もガラクトオリゴ糖を摂取することで抑制されることが示唆されたわけです。
1991年「ラットのミネラル吸収に及ぼすガラクトオリゴ糖およびフルクトオリゴ糖の影響」『日本栄養・食糧学会誌
Vol.44 No.4』287-291頁
ガラクトオリゴ糖とフラクトオリゴ糖でミネラルの吸収率を比較したものです。投与期間(1か月間と6か月間)による違いもあります。
ミネラルの吸収率はガラクトオリゴ糖とフラクトオリゴ糖でわずかな違いがある程度ですが、吸収率を高める機能性が示唆されたものでした。
妊婦の方のために開発された無添加の青汁です。注目したい点は妊婦さんにとって重要になる葉酸が含まれていること、更にはカフェインがゼロであるという点にあります。
使用されているオリゴ糖に関してはガラクトオリゴ糖以外にもフラクトオリゴ糖、乳糖果糖オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖が使われています。
スポーツ選手では野球の工藤公康選手が飲用しており、スポーツ関連での研究データもいくつかあります。主に使用しているものは以下の3つになります。
腸内フローラに影響を与えるものをたっぷりと取り入れたものです。公式サイトでは「腸内フローラ」ではなく「体内フローラ」と書いています。
他のサプリメントと異なるのは次の2つかもしれません。
オリゴ糖はガラクトオリゴ糖しか使われていませんが、乳酸菌自体が作り出す物質をそのまま腸まで届くようにしてあるのが特徴といえます。
妊娠中の栄養補給を目的としたものです。原材料を見ると「てんさい糖」も書かれていたので、説明はありませんが、ラフィノースも含まれていることにもなりそうです。