「乳糖果糖オリゴ糖(ラクトスクロース)」について調べてみた。 | 無添加のオリゴ糖

乳糖果糖オリゴ糖 ラクトスクロース オリゴのおかげ

「乳糖果糖オリゴ糖(ラクトスクロース)」について調べてみた。



乳糖果糖オリゴ糖(ラクトスクロース)はどのように解説されているのか?

「オリゴのおかげ」の公式サイトの解説

オリゴのおかげ・シロップタイプ

実際に販売されている商品で「オリゴのおかげ」があります。オリゴのおかげの公式サイトでは次のように解説しています。

「乳糖果糖オリゴ糖」(ラクトスクロース)は、化学名をガラクトシルスクロースといい、牛乳の中に含まれる乳糖とサトウキビに含まれるショ糖を原料に、酵素反応を利用して生まれた新しいオリゴ糖です。
難消化性で、高いビフィズス菌増殖機能を持っています。また、各種オリゴ糖の中で最も砂糖に近い甘味質を持っています。

化学名が「ガラクトシルスクロース」とありますが、うっかりしてしまうと「ガラクトオリゴ糖」と間違えてしまいそうな感じがします。一般的には「乳果オリゴ糖」と呼ばれることが多いですが、トクホ成分名として使われている名称で、1日当たりの食品に2~8g配合することでトクホ申請が可能とのことです。

また、その効果については、裏付けとなる研究報告も挙げつつ解説しています。これら以外にもなにか他の効果がないか調べてみましたが今のところないようです。

ビフィズス菌をパワフルに殖やし、腸内菌叢の改善を促します(「叢」の読みは「そう」)

1993年「4G-β-D-Galactosylsucrose (Lactosucrose) の少量摂取がヒト腸内フローラおよび糞便性状に及ぼす影響」『日本栄養・食糧学会誌 Vol.46 No.4』317-323頁

便性を改善します

文献資料に関しては4G-β-Galactosylscurose(ラクトスクロース)摂取が女子学生の便通に及ぼす影響<医学と薬学、33(4)、855~862.(1995)>とありますが、該当の資料を見つけることはできませんでした。

ただ、似たような研究報告がありましたので以下2つを挙げます。

2002年「乳果オリゴ糖含有乳酸菌飲料が便秘傾向にある女子大学生の排便状態に及ぼす影響」『日本食物繊維研究会誌 Vol.6 No.1』21-26頁

1998年「乳果オリゴ糖含有クッキーが若年女性の排便および腸内菌叢に及ぼす影響」『日本食物繊維研究会誌 Vol.2 No.1』37-47頁

腸内有害産物の生成を抑制します

文献資料に関しては人の腸内フローラおよび腐敗産物に及ぼすラクトスクロース(LS)の効果<ビフィズス、13(2)、51~63(1994)>と記載されているものを調べてみたところ該当のものが見つかりませんでした。

各実験で、その安全性が立証されています

1993年「ラクトスクロース摂取と胃腸症状との関係-最大無作用量に関する考察-」『澱粉科学 Vol.40 No.1』15-19頁

ミネラルの吸収を促進します

1999年「成長期ラットにおける 4G-β-D-Galactosylsucrose (lactosucrose) の骨に及ぼす影響」『日本栄養・食糧学会誌 Vol.52 No.6』343-348頁

「ラクトスクロース」と「ラクチュロース」の違い

乳糖果糖オリゴ糖は一般的に「乳果オリゴ糖」と呼ばれますが、英語だと「ラクトスクロース」になります。似たような呼び方に「ラクチュロース」があり、同一のものと解説されたりしますが、実際は同じものではありません。

違いは原料とその作り方にある

「ラクトスクロース(乳糖果糖オリゴ糖)」と「ラクチュロース」の違いはそもそも原料とその作り方に違いがあるのですが、この点に関しては帯広畜産大学学術情報リポジトリの公式サイトにて公開されている資料に「ラクチュロース」の詳しい解説がありましたので簡単に紹介したいと思います。

ラクトスクロースの原料は乳糖(ラクトース)とショ糖(スクロース)

まず、ラクトスクロースの解説です(以下引用)。

ラクトスクロースは、ラクトースとスクロースを原料として、β-フルクトフラノシダーゼを作用させて調製される。その化学構造はGaI(β1-4-)Glc (α1β2) Fruである。市販されている乳果オリゴ糖は,このラクトスクロースを主成分とし、その含量が55%以上の製品では、スクロースの55%の甘味度である。

ショ糖(スクロース)が出てきましたが、これは私たちが身近で使っている砂糖のことです。

ラクチュロースの原料は乳糖(ラクトース)のみ

次はラクチュロースの解説です(以下引用)。

ラクチュロースは、ラクトースをアルカリ性の条件下で処理する異性化反応によって調製されている。この2糖は、ラクトースの還元末端グルコースがフルクトフラノースに変化したものであり、スクロースの48~62%の甘味性とピフィズス菌の増殖活性を示し、肝性昏睡の特効薬としても知られている

「異性化反応」についての補足説明

ここで「異性化反応」という言葉が出てきました。スポーツドリンクやコーラの原料で「果糖ぶどう糖液糖」がありますが、これは「異性化液糖」と呼ばれるもので、ぶどう糖を原料に酵素を使うことで果糖に変化させたもので、そのような変化を「異性化反応」と呼んでいます。

ここで紹介している「ラクチュロース」の場合は、異性化液糖とは異なり、酵素での処理を行っていないもののようです。もう一度おさらいとしてこれら2つの違いをまとめると次のようになります。

  • ラクトスクロース(乳果オリゴ糖)は乳糖(ラクトース)と砂糖(スクロース)を原料としている。
  • ラクチュロースは乳糖(ラクトース)のみを原料としている。
更にややこしい「ミルクオリゴ糖」と呼ばれるもの

あと、ラクトスクロースとラクチュロースに近いオリゴ糖として「ミルクオリゴ糖」というものがありますが、これはヒトを含む哺乳類の乳に含まれるオリゴ糖のことを指しています。

森永の公式サイトではラクチュロースとミルクオリゴ糖を同じものとして解説していますが、色々な資料を見る限り、正確なものではないと判断できます。

なお、牛の乳に含まれるオリゴ糖であれば「牛ミルクオリゴ糖」と呼ばれ、ヒトの乳に含まれるオリゴ糖であれば「ヒトミルクオリゴ糖」と呼ばれます。

簡単にひとまとめで呼んでいますが、化学構造の種類は多岐にわたり、ヒトミルクオリゴ糖の場合だと、その数は確認されているだけでも1000以上はあることが分かっています。

乳果オリゴ糖を使用している製品

美力青汁

妊婦の方のために開発された無添加の青汁です。注目したい点は妊婦さんにとって重要になる葉酸が含まれていること、更にはカフェインがゼロであるという点にあります。

使用されているオリゴ糖に関しては乳糖果糖オリゴ糖以外にもフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖が使われています。

藍の快調サポート

藍染の原料で知られる藍を使用したものです。原料である愛と乳果オリゴ糖以外にも次の素材が使われています。

難消化性デキストリン
フコイダン
キダチアロエ
プロポリス

1日分の最大量はスプーン3杯の約7gになりますが、その分量に含まれる乳糖果糖オリゴ糖は0.5gなのでトクホとしての認可はおりません。

プロポリスが含まれているので、妊婦さんや乳幼児の方は控えた方がいいようです。

濃い藍の青汁

先の「藍の快調サポート」とは異なり、青汁となっています。妊婦さんや乳幼児が飲むのを控えた方が良いとは書かれていませんが、医師との相談が必要になるようです。